速さ・質
出願→登録のリードタイム
出願から登録までの月数と権利化率。審査請求の前倒しなど、企業の意思が乗る速さ
出願から権利化までの速さです。早期審査請求や拒絶理由への即応は金と人を張っている出願ほど起きやすく、「とりあえず出しただけ」の出願は審査請求まで寝かされて伸びます。公開までの日数(lead_time)と違い、登録までの日数には企業の意思が乗ります。
1件につき(登録日−出願日)を月数に直し、分野×会社×出願年で束ねます。主指標は中央値です(平均は分割出願などの外れ値と打ち切りに弱いため)。権利化率=登録済み件数÷その年の全出願件数で、分母を登録済みに限りません。年次比較用に「出願から36か月・60か月以内に登録された割合」も出します。観測窓を固定するので、出願年をまたいで公平に比べられる唯一の列です。
この指標で言えないこと
- 最大の落とし穴は打ち切りです。近年の出願は「速く登録された案件」しかまだ観測できず、中央値が必ず短く出ます。「最近は権利化が速くなった」は、ほぼ確実にこのバイアスの見間違いです。影響の大きい年には censored の印を付け、その年の中央値を過去と比べてはいけません
- 年次トレンドを語ってよいのは中央値ではなく「Nか月以内に登録された割合」だけです。観測期間がNか月に満たない年は空にします(測れないものは出しません)
- 未登録の内訳(拒絶・取下げ・まだ係属中)は書誌データから区別できません。censored の年の権利化率は係属中のぶん過小です
- データ基準日より後の登録日は未観測として扱います。基準日はCSVに残します
- 出願
- 出願人
- 出願→公開のリードタイム ── 出願から公開までの月数の分布。会社×出願年の中央値・平均・件数
- 権利の生存曲線 ── 出願が公開・登録まで、何か月でどの割合まで到達するか。速いが通らない社と、遅いが通す社が分かれる
- 発明者の集中度 ── 少数の発明者に寄っているか、広く分散しているか。キーパーソンの離職が事業リスクになる度合い
この指標を任意の会社・期間で回す依頼を受けています。指標名 grant_lead_time をお伝えください。