事業と数字
出願と売上の前後関係
出願の増減が売上の増減に何年先行しているか。ずらし幅ごとの相関で測る
「ある時期から特許が増え、その数年後に売上が伸びた」と言うために、どれだけずらすと一番よく重なるかを数字にします。
出願年tの件数と会計年度t+lagの売上を、lagをずらしながら突き合わせます。主に見るのは前年比(変化率)どうしの相関です。水準どうしの相関も出しますが、参考であって根拠にしません。
この指標で言えないこと
- 水準の相関は使えません。トレンドを持つ2本の系列は中身に関係なく相関が高く出ます(このプロジェクトの実測で r=0.92)。前年比の相関だけを見ます
- 点が少ない指標です。重なる期間が15年未満だと、どのlagが最大でも偶然と区別できません。件数nを必ず併記し、下限未満の行には reliable=false を付けます
- 相関は因果ではありません。出願が増えたから売上が伸びたのか、事業が伸びたから両方増えたのかは、この指標では区別できません
- 財務は連結、特許は検索式の範囲で、分母が一致しません。書けるのは「相関が最大になるのは3年ずらしたとき」までで、「3年先行している」とは断定しません
- 出願
- 財務(EDINET)
- 売上・利益と出願件数 ── 売上・営業利益・研究開発費を、同じ年の出願件数と並べる。規模の桁が合っているかの確認から
- 研究開発費あたりの出願件数 ── 出願1件にいくら使ったか。厚く出す会社か、絞って出す会社か
- 稼ぐ事業と、出願している技術 ── 事業セグメント別の売上・利益構成比と、技術分野別の出願構成比を同じ年で並べる
この指標を任意の会社・期間で回す依頼を受けています。指標名 lead_lag をお伝えください。