特許庁の全出願データから、企業がどこに発明を寄せてきたかを読む
関係性

発明者の軌跡

発明者が分野をまたいで技術を持ち込んだ跡。人の動きから技術の移動を見る

指標名: inventor_trajectory(ご依頼・再依頼のときは、この名前をそのまま指定できます)

何を測っているか

技術がどう移ったかを、書類ではなく人で追います。同じ発明者が前の分野の出願を出したあとに別の分野で出願していれば、その人が技術を持って移ったと読めます。会社が分野を移すときに、人ごと移したのか、新しく採ったのかが分かれます。

どう数えているか

1社の中で氏名が一致する発明者を同一人物として扱い、出願年の順に分野を並べます。移動先の出願が元分野の分類コードを含む場合は除きます。これを入れないと、両方の分類を持つ出願だけで「移動した」と数えられ、移動者の3割が偽陽性になります。

この指標で言えないこと

  • 会社をまたいだ追跡はしていません。転職した人は追えません
  • 同姓同名は同一人物として数えます。氏名の正規化はNFKC変換と空白除去だけで、旧字と新字(髙と高)は別人になります
  • 発明者の収録は1981年以降です。それより前の出願では人を追えません
  • 公開するのは集約値だけで、個人の氏名は出しません

必要なデータ

  • 発明者
  • 分類
各テーブルの粒度と期間は扱えるデータと指標の表にあります。

記事で使った例

富士フイルムで写真の分野から別の分野へ移った発明者は72人。帯の重なりの中央値は6割で、72人中44人が前の仕事を5割超の期間ずっと続けたまま次の分野に出ていました

同じグループ「関係性」の指標

  • 自己引用の橋 ── 新分野の出願が自社の旧分野の出願を引いているか。別々の出願として新分野へ入る「進出型」が見える唯一の指標
  • 発明者の残存と移動先 ── ある期間にある分野で出していた人が、後の期間に社内のどこにいるか。撤退・再編のような「いつ」が決まった出来事に当てる

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