特許庁の全出願データから、企業がどこに発明を寄せてきたかを読む
関係性

自己引用の橋

新分野の出願が自社の旧分野の出願を引いているか。別々の出願として新分野へ入る「進出型」が見える唯一の指標

指標名: self_citation_bridge(ご依頼・再依頼のときは、この名前をそのまま指定できます)

何を測っているか

その会社が、既存の技術を土台にして別の分野へ出ていったかを見ます。分類の共起(1つの出願の中で技術が出会う「融合型」)では、新しい分野へ別の出願として入っていった動きは見えません。引用のつながりだけがそれを残します。

どう数えているか

引用する側を新分野、引用される側を自社の旧分野として、IPCセクション(先頭1文字)が違う組を「橋」として数えます。引用する側が旧分野のサブクラスを自分でも持っている場合は除きます。これを入れないと、レジスト出願が半導体と写真の両方の分類を持ったまま自社の同類を引いているだけの組が上位を埋めます。除外は引用する側だけに掛けます。

この指標で言えないこと

  • 審査官が挙げた引用だけです。出願人が挙げた引用はデータに1行も入っていません
  • 買収で手に入れた技術は見えません。数えているのは自社名義の出願だけです
  • 引用は公開特許公報にしかつながらないため、公告公報・実用新案・外国文献は落ちます
  • 除外を引用される側にも掛けると橋がほぼ消えます(実測:富士フイルムの放射線診断←写真が466ペア→54ペア)

必要なデータ

  • 引用
  • 分類
各テーブルの粒度と期間は扱えるデータと指標の表にあります。

記事で使った例

富士フイルムの放射線診断は写真の出願を126ペア引いていました。共起では全期間11件しか出ません

同じグループ「関係性」の指標

  • 発明者の軌跡 ── 発明者が分野をまたいで技術を持ち込んだ跡。人の動きから技術の移動を見る
  • 発明者の残存と移動先 ── ある期間にある分野で出していた人が、後の期間に社内のどこにいるか。撤退・再編のような「いつ」が決まった出来事に当てる

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