技術分野
課題の入れ替わり
同じ要素技術の中で、狙う課題(英文抄録の目的節)が前期→後期でどう入れ替わったか
分類は同じままで中身が変わる型の転換です。実測例では、富士フイルムのフォトレジスト(G03F7)は同じ分類のまま、課題が「printing plate / high sensitivity」から「cured film / pattern forming」へ入れ替わっていました。課題語の出どころは英文抄録の目的節で、1997年以降は節見出しが毎年100%定型であることを実測で確認しています。
要素技術Xを持つ出願のうち英文抄録が繋がったものを件数で3等分し、古い側の1/3と新しい側の1/3だけを比べます(移行期の中間1/3は落とします。年代は固定せず、件数の分位点で切るので会社ごとの活動期間に追随します)。課題は「excellent in X」「improve X」「prevent X」型の課題句パターンで抜き、期ごとの構成比の差を出します。構成比の分母は、その期で目的節が取れた抄録数です(分母もCSVに出します)。
この指標で言えないこと
- 生の頻出語では課題を拾えません。目的節は「分野の名詞+課題」の構造で、頻出語は分野名詞が優勢になります(実測)。パターン辞書に無い型の課題は落ちます
- 2011年以降は抄録の接続率が会社依存で痩せます(実測:2020年の富士フイルムで33.8%)。分母を確かめずに後期の構成比を読んではいけません
- 課題句は英語のまま出します。和訳辞書を持たないためです(自動翻訳は品質を保証できません)
- 出願が数年に集中している技術は期間が切れず、出力されません。実際に使った境界年は必ず列に出します
- 出願
- 分類
- 英文抄録
- 技術分野の構成(IPC) ── 出願をIPCで割り、何に力を入れているか。構成比のシフト=技術ポートフォリオの重心移動
- ポートフォリオ(相対優位・成長) ── 分野ごとに、規模×社内構成比×伸び(CAGR)×他社比の強さ(RTA)を1表にする
- 分野の軌跡(いつ増え、いつ減ったか) ── 分野ごとの年次シェアから、ピーク年・半減年・拡大縮小の別を出す。「いつから」に答える
- 年代ごとの主戦場 ── 期間を5年ブロックに切り、ブロックごとの上位分類と順位の入れ替わりを出す
- 増えた技術・減った技術 ── 5年区間を10年空けて2つ取り、分類済み出願1,000件あたりに直して比べる
- 要素技術の候補 ── 複数の製品分野に繰り返し顔を出す分類を探す。製品の裏側で使い回されているコア技術の手がかり
- 要素技術の展開 ── 1つの要素技術が、年を追ってどの製品分野に現れたか。染み出しの順序を1枚にする
- 技術の転換点 ── 要素技術が新しい製品分野で使われ始めた年と、その最初の1件を名指しする
- 課題×解決手段(Fターム) ── どの課題に対して、どの手段で攻めているかの分布。自社と競合が同じ課題に別の手段を選んでいる場所が見える
この指標を任意の会社・期間で回す依頼を受けています。指標名 purpose_shift をお伝えください。