技術分野
技術の転換点
要素技術が新しい製品分野で使われ始めた年と、その最初の1件を名指しする
「これは半導体の塗布技術にも使えるぞ」と最初に書かれた特許にあたるものを探します。展開を面で見せるelement_tech_spread に対し、こちらは始まりの1件と年を出し、人が読む入口にします。
要素技術Xと分野Fの組が転換点になる条件は2つです。Fでの初出年がX自身の登場から一定年数以上あとであること(最初から一緒にあった分野は転換ではない)、その後Fで一定件数以上出ていること(1件きりを転換と呼ばない)。条件を満たした組について、Fで最初にXを使った出願の番号と発明の名称を出します。
この指標で言えないこと
- 1件きりを落とす条件を外すと、分類のノイズがそのまま転換点に並びます(実測:感光性平版印刷版原版が土木基礎工(E02D)の初出として出ました。分類の付け間違いはこの形で必ず混ざります)
- IPC改正で新設された記号が「転換点」に化けます(実測:日東電工で H10K の2021・2022年の2件。技術ではなく分類体系が変わっただけ)。is_new_ipc_code の印を付けて残し、人が突き合わせます
- この指標が持つのは適用分野の軸だけです。「分野は同じで課題が変わった」型の転換は purpose_shift が担当します
- 名指しした1件が本当に転換の起点かは、発明の名称と実物を人が読んで決めます。指標は候補を出すところまでです
- 出願
- 分類
- 技術分野の構成(IPC) ── 出願をIPCで割り、何に力を入れているか。構成比のシフト=技術ポートフォリオの重心移動
- ポートフォリオ(相対優位・成長) ── 分野ごとに、規模×社内構成比×伸び(CAGR)×他社比の強さ(RTA)を1表にする
- 分野の軌跡(いつ増え、いつ減ったか) ── 分野ごとの年次シェアから、ピーク年・半減年・拡大縮小の別を出す。「いつから」に答える
- 年代ごとの主戦場 ── 期間を5年ブロックに切り、ブロックごとの上位分類と順位の入れ替わりを出す
- 増えた技術・減った技術 ── 5年区間を10年空けて2つ取り、分類済み出願1,000件あたりに直して比べる
- 要素技術の候補 ── 複数の製品分野に繰り返し顔を出す分類を探す。製品の裏側で使い回されているコア技術の手がかり
- 要素技術の展開 ── 1つの要素技術が、年を追ってどの製品分野に現れたか。染み出しの順序を1枚にする
- 課題の入れ替わり ── 同じ要素技術の中で、狙う課題(英文抄録の目的節)が前期→後期でどう入れ替わったか
- 課題×解決手段(Fターム) ── どの課題に対して、どの手段で攻めているかの分布。自社と競合が同じ課題に別の手段を選んでいる場所が見える
この指標を任意の会社・期間で回す依頼を受けています。指標名 tech_turning_point をお伝えください。